ESCOエスコ・省エネ設備のトータルコンサルティング

トピックス

トピックス記事

産業・業務部門における高効率ヒートポンプ導入促進事業 の活用例(R2年度補正 5回目)

ヒートポンプ図

令和3年9月3日に5回目の公募(R2年度補正として)がスタートした経産省の産業・業務部門における高効率ヒートポンプ導入促進事業。活用できそうなシステム改修の例をまとめました。

事業概要はコチラ →

①ボイラーから業務用エコキュートへの更新

用途例:給湯ボイラーを使用している施設全般(老健、病院、工場、ホテルなど)

幅広い施設で導入検討ができるシステムです。

ボイラーからエコキュート

②ボイラー補給水の加熱

用途例:飲料水・酒類工場など

製品冷却や発酵熱冷却の排熱を利用して、温水ボイラーの補給水を加熱するシステム。
ブラインの使用によりマイナス域の冷却も可能。
(CO2削減率58%、ランニングコスト削減率61%)

ボイラー補給水の加熱

③洗浄工程プロセス

用途例:機械部品切削工場、養殖工場など

ボイラーの代替として工場内にプロセスヒートポンプを設置し、洗浄工程などの過熱プロセスで利用。ヒートポンプからの冷排気は室内スポットクーラーとして使うことでW省エネも可能。

洗浄工程プロセス

④農業プロセス

用途例:農業ハウス、野菜工場など

ハウスの冷暖房:ボイラーの代替として、水熱源や空気熱源のヒートポンプにより、ビニールハウス内の暖房と冷房が可能。水熱源としては再生可能エネルギーである地中熱・地下水・温泉等が利用できます。

農業プロセス

⑤冷水・温水同時供給プロセス

用途例:発酵食品工場など

発酵食品貯蔵タンクの冷加温管理を同時に供給するシステム例のご紹介です。発酵度合いにより1台で冷水又は温水を供給し、冷加熱同時に負荷がある場合は冷水と温水間の熱授受が可能なので特に大きな省エネ効果が得られます。

(CO2削減率68%、ランニングコスト削減率71%)

冷水・温水同時供給プロセス

●予算額:

約42億円

●対象者:

国内において事業活動を営んでいる法人及び個人事業主
※大企業は、省エネ法の事業者クラス分け評価制度「Sクラス」該当事業者
※医療法人、学校法人、社会福祉法人や地方自治体等も申請可能。

●公募期間:

2021年9月3日(金)~12月10日(金)

●以下の設備で、SIIが定める基準の省エネルギー性能を有すること

  • 空冷ヒートポンプチラー(温水利用)
  • 循環加温式ヒートポンプ
  • 温水ヒートポンプ(熱回収ヒートポンプ、水熱源ヒートポンプ)
  • 熱風ヒートポンプ
  • 蒸気発生ヒートポンプ
  • 業務用ヒートポンプ給湯器

(注)以下の場合は補助対象になりません。

  • 既存ヒートポンプを高効率ヒートポンプへ更新は対象外(例:古いEHPを新しいEHPへ更新)
  • 新たな事業場、新たな生産ラインへの導入は対象外(あくまで既存が対象)
  • 高効率ヒートポンプを対人空調のみに使用する場合は対象外(例:セントラル空調システムとして吸収冷温水機から高効率空冷チラーへの更新)

●補助対象経費:

 設備費 + 工事費

※ヒートポンプ設備本体以外の付帯設備(貯湯槽・貯湯タンク、送水ポンプ、熱交換器、制御装置・制御盤 等)も補助対象

●補助金額及び補助金限度額

  • 【設備費の補助金額】 = 補助対象設備の加熱能力(kW)× 加熱能力当たりの補助金額(円/kW)
  • 【工事費の補助金額】 = 設備費の補助金額と同額(但し、設備費及び工事費それぞれの実支出額が補助金額を下回る場合はその内数とする。)
補助金額及び補助金限度額の表
※上限1億円・下限25万円

●事業完了日:

支払い完了日で2022年2月15日(火)まで

 事業概要パンフレットはコチラ → 


→ 詳細はコチラ