ESCO事業とは?メリットとデメリット、一般的な改修工事との比較を解説。
目次

◆そもそもESCO事業とは?
ESCO(energy service company)とは省エネルギー効果が見込まれるシステムを提案し、設備設置工事・維持・管理まで含めた包括的なサービスを提供する事業を言います。つまりは、省エネを実現するために必要な設備投資をESCO事業者が行い、実現した省エネ効果の一部をサービス料として頂く仕組みです。 初期導入投資が不要で、サービス料の支払いも成果報酬となっているので、お客様にとって大きなリスクを負わずに省エネ改修工事を始めることができます。

◆ESCO事業のメリットとデメリット
省エネ効果が保証されるのが最大のメリットといえます。本当に削減効果がでるかわからず導入に踏み切れない省エネ改修工事などに対し効果的なスキームです。
また、ESCO事業者が資金調達を行うため、初期投資不要で省エネ改修工事が可能となります。
一方で、確実に省エネ効果が見込めるとわかっている改修工事であれば、わざわざESCO事業者に保証費用を払う必要性はないので、通常の改修工事の方がメリットが大きいです。
●メリット
1.初期投資が不要(シェアードセービングス契約の場合)
2.省エネ効果が保証される
3.資産の外部化が可能
※シェアードセービングス契約とギャランティードセービングス契約
シェアードセービングス…ESCO事業者が資金調達を行います。
ギャランティードセービングス…お客様自身が資金調達を行います。
●デメリット
1.光熱費削減によるメリットがESCO事業者の経費分減る(想定通り削減できた場合)
2.改修内容によっては契約期間が長くなる(5年間~15年間)
◆ESCO事業と一般的な省エネ改修工事の比較
一般的な省エネ工事の契約とESCOの包括的サービスの違いを下図で示します。 各フェーズを通して、省エネルギー効果・円滑な運転管理を意識した計画、管理が進行します。
