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どうなる卸電力市場価格!電気料金への影響は?

2020年の年末から年明け1月にかけて、卸電力市場(以下、JPEX)の価格が急激に高騰しました。

最高価格時には1kWhあたり251円のプライスとなりました。

JPEXで電力調達を行う全小売電気事業者には程度の差はあれ、大きなマイナス影響が出てくることは間違いありません。

資源エネルギー庁グラフ
【出典:資源エネルギー庁(今冬の電力スポット市場価格高騰に係る 検証について )】

そもそも高騰した背景には、下記要件による需給バランスの悪化が挙げられています。

  • 天候要件:厳冬期による電力需給の増加、悪天候での太陽光発電量の低下
  • 発電要件:LNG貯蔵量の減少による、LNG発電所の出力低下

但し、前回寒波が襲来した2017年と最大需要時を比較して±3%の範囲内に収まっているとのデータ、また一時的には逼迫した電力予備率が改善したと想定される状況下でもJPEXの価格が高止まりする等、今回の高騰理由が不可解との情報も出ています。

今回の価格高騰で電力小売会社の経営体力が低下することにより、結果として低価格の電力供給ができなくなり、皆様の電気料金が上がることも想定されます。

今後、弊社としても各新電力会社の動向に注目して、今後も情報を発信していきます。