国交省「既存建築物省エネ化推進事業」3分の1補助金について ※令和3年度2回目公募開始
国土交通省の「既存建築物省エネ化推進事業」の採択事例などについてご紹介します。
目次
■概要と目的

■採択率と応募数について
国交省の既存建築物省エネ化推進事業の採択率を27年度から令和3年度1回目まで下表にまとめました。

採択率は高い一方で応募件数が少ない理由として、クリアすべき要件が関係しているかもしれません。
事業要件
① 躯体(外皮)の省エネ改修を行うものであること。
② 建物全体におけるエネルギー消費量が、改修前と比較して 20%以上の省エネ効果が見込
まれる改修工事を実施するものであること。(ただし、躯体(外皮)の改修面積割合が 20%
を超える場合は、15%以上の省エネ効果とする)。
③ 改修後に一定の省エネルギー性能に関する基準を満たすこと。
④ 改修後の建築物の省エネルギー性能を表示すること。
⑤ エネルギー使用量の実態を把握する計測を行い、継続的なエネルギー管理、省エネルギー活動に取り組むものであること。
⑥ 採択年度中に着手し、原則として当該年度に事業を完了するものであること。
⑦ 改修後に耐震性を有すること。
⑧ 事例集等への情報提供に協力すること。
上記①~⑧を満たす必要があり、そのうち、①②④は他の省エネ改修補助事業にはない要件といえます。
ただし、この要件をクリアさえすれば、採択率が高く、複数施設の同時申請が可能で、1/3の補助率である本事業は魅力的です。
■当社が申請し採択された提案事例
提案事例(1)
・対象施設
施設:ビジネスホテル
所在地:神奈川県
延床面積:3,775㎡
築年数:23年
一次エネルギー:6,906【GJ】
・事業規模
補助率:1/3
補助額:1,400万円
総事業費:6,186万円
・改修内容

・躯体の改修割合

提案事例(2)
・対象施設
施設:病院
所在地:愛知県
延床面積:5,547㎡
築年数:31年
一次エネルギー:11,049【GJ】
・事業規模
補助率:1/3
補助額:3,472万円
総事業費:1億1,060万円
・改修内容

・躯体の改修割合

■令和3年度2回目公募
令和3年度第2回目の公募期間は下記の通りです。
令和3年9月1日(水)~令和3年10月7日(木) ※消印有効
■補助金活用コンサルティングサービス■
当補助金の申請代行及びそれ以外の補助金事業や不明点、相談などについても、下記までお気軽にお問い合わせください。